葡萄は種まきからはじめるのは難しい?家庭でもできる育て方をご紹介
葡萄は種類が豊富で、食べやすくて、子供も大好きです。
そんな葡萄の家庭でできる育て方の紹介です。
結論から言うと種から育てるのはむつかしいようです。
では、どうすれば育てられるのか、その方法について
書いていきます。
ぶどうの育て方をおさらいしよう
難易度が低めで家庭でも栽培しやすいぶどう
ぶどうは3つのグループに分けられます。
ぶどう栽培で難しいのは、病気対策。
「アメリカ種」は病気に強いので、比較的育てやすいです。
難しいのは「ヨーロッパ種」で、日本の気候に合わなくて、果皮が薄いため腐りやすいです。
「欧米種」は、中間の難易度です。
デラウェア:アメリカ種。スーパーでよく見かける小粒のぶどう。育てやすくて初心者におすすめです。
キャンベルアーリー:黒紫の中粒ぶどう。皮がむきやすくて食べやすい。生食だけでなく、ジュ―スやワインの原料にもなります。
シャインマスカット:欧米雑種。ヨーロッパ種の甘さや香り、アメリカ種の育てやすさを持っている。栽培難易度はそこまで高くありません。
ぶどうは土質を選びません。水はけが良く、弱酸性から弱アルカリ性の場所を好みます。日本の土壌と相性が良いのです。
極端に土がやせているときは、腐葉土や堆肥を加えます。
プランターや鉢植え、では、赤玉土8対腐葉土2程度混ぜるか、ぶどう専用の培養土を使います。
ぶどうは湿気に弱いので、水はけをよくします。
鉢は大きく深さのあるもので、最初は7号~10号くらいのものを使います。
容器の底が見えなくなるまで,鉢底石を敷きその上に培養土を入れます。
根を広げて植え付けます。地上部が大きくなると根も地中で広がるので、2~3年に一回は、一回り大きい鉢にきりかえます。
植えつけたら、支柱を立てます。
ぶどうは、暑さに強く、水はけ、日当たりがよく、水持ちのよいところを好むので、夏は、ぶどうのつると葉っぱを利用してグリーンの日よけができます。
水やり
乾燥に強いので、ふだんは乾かしぎみに管理しますが、水、切れは厳禁です。花が咲き実がついてからの水切れには、特に注意が必要です。
肥料
2月元肥、有機固形肥料、追肥6月開花が終わってから、9月か10月の実の終わったときのどちらにも、ゆっくりと作用する緩効性化成肥料を使用します。
使用量は、肥料によって異なるので、説明書をよく読んで容量を守りましよう。
剪定
春に伸びてくる新梢に実をつけるため、枝が伸び始める前の1~2月に古い枝や不要な枝を基部から切り取ります。
残った枝も果実に充分な栄養を、いきわたらせるために先端を切って短くします。葉数を制限することで、栄養が均等にいきわたります。
受粉作業はしなくても大丈夫です。
自分の花粉で受粉する「自家受粉」が可能です。また「ジベレリン液」に浸すと受粉していなくても実を作ることができます。
種無しぶどうを作るには、ジベレリン液にぶどうを房ごと浸します。
一回目はすべての蕾が開花した3日以内に、2回目は一回目の処理から10~15日以内にします。
摘房
葉の数と房のバランスも大切です。葉20枚に一房になるように摘房します。作業は6~7月頃。
袋掛け
房一つひとつに袋をかけて、外敵から実を守ります。袋は少し大きめを購入することを、おすすめします。
収穫時期
8月頃から。枝の付け根から熟すので、収穫のタイミングを見極めるために、先端の実を一つ食べます。先端まで、甘くなっていたら収穫します。
病気
生育期の雨、風通しの悪さ、朝晩の温度差が、また、枯れた葉や巻きひげを放置しておくと、うどんこ病、べと病、黒とう病などの病気になるので、見つけしだいすぐに取り除きます。
病気の防除には専用の薬剤や殺菌剤を、定期的に散布します。
害虫
コガネムシ・ぶどうカミキリ・ブドウカシバ・フィロキャラなどの害虫は、暖かい時期に注意して、見つけしだい補殺します。
また、専用の農薬もあるので、散布します。
ぶどうは鉢植えで育てることができる?
鉢植えでも育てることができます。
わりと育てやすい果実です。
ただ、種から育てるのはむつかしいようです。
果物の場合、食べた実から取った種を植えて育てることを実生りといいますが、今ある果物は品種改良されているものが、ほとんどなので、種から育てているのではなく、主に接ぎ木で増やしていきます。
この接ぎ木は全く同じ遺伝子を持った木を増やす方法で、その実から取れた種子は、親の遺伝子がそのまま遺伝することは、ほとんどなくて、劣性遺伝子が強く遺伝する傾向があります。
親と同じ味にならない実のできる数が少ない、病気に弱いなどの傾向があります。
まれに、自分が食べた種から発芽したりすることもありますが、あまり期待はできないと思います。
でも、自分が食べたぶどうの実から取れた種から、発芽してかわいい芽が出てきたら、嬉しくなりますよね。
やってみるのも面白いかもしれません。